今回の舞台美術=「布張り」のテーマは
『滅茶苦茶な感じで!』
「天国と地獄」の夫婦関係はメチャクチャだからね。
登場人物は
赤・青・黄色・緑・ピンク
オレンジカニ頭の「世間さま」
ピンクリス「キューピット」
黄色いスイムキャップ「ハエ」
赤い蝶ネクタイ「演歌の帝王・北島プルトーネ」
赤いドレスの「ヴァイオリンロボット」
行きかう♡ ♡ の浮気夫婦
舞台は地獄ならぬ「八王子の演歌御殿」や「新宿2丁目オペラカフェ」
人にあてず、舞台にあたる色とりどりのスポットライト
遠い遠い昔に聞いた言葉を思い出します。
❝満艦飾❞
爽快感100%で出来ている、ゲストの青柳貴夫さんが
あぁ・・・カンパニー色に染まっていく。
まるで、元々カンパニーのメンバーだったように
ケナゲに馴染んでくれたことに、感謝しつつもお気の毒のような。
しかしながら!
第1部の「オルフェオ」は
最古のオペラにふさわしい演出で
厳かに、堅く、真面目に、直立不動で、退屈の極致をめざし
一直線。
そして圧巻のアンコール
青柳貴夫さんの実力を惜しみなく発揮した、テノールの名アリア
「誰も寝てはならぬ(トゥーランドット)」=イナバウアーで
荒川静香に勝るとも劣らない喝采の渦を巻き起こし
客席はウットリ。
今回の「知っておきたいオペラ20選」も
無事に終了しました。
次回は、11月13日。このシリーズもいよいよ最終回!
総力を出し切ってお贈りします。
将来を大いに嘱望されている青柳貴夫さんのご活躍とともに、
大いにご期待下さい。