ちゃ太郎の足跡
気ままの日記
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ちゃ太郎の リスボン日記  4  2009.3.25

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3月25日 よる

客引きの「ダニー・デビート」が「今日は女性が4人出るよ」と大人の会話風にささやいた。
ここは『ルーゾ』の前。
何の事はない。
団体(多分ドイツ人)用に、ステージスペースをオープンにしての大広間パターン。
4人の女性とは歌手ではなく、フォークダンスの踊り子だった。
4年前他の店でかみさんと見た、あのフォークダンスをまた見ることができるとは。

あれあれ、女4人男4人の踊り手が、皆、若くてスリムだ。
ポルトガル人のあの田舎っぽい体型(ポニョ)は、いずこへ?
4年前は何人かいたよ。
歌手のヨラちゃんは、マッチョポニョで心強い。
フィリップおじさんは、客いじり(高級店らしくないけど、団体客だもんね)。
会場が広くなった分、あのおねえさんにはお気の毒。
更に声が届かず、客がしゃべりだす。
もう一人のスリムな女性も、身をよじりながらの熱唱だけど、軽いKY。
客が合の手を入れる「カントファド」も、リズムをくずす為、合いの手が入れずらい。
弾き語りの若いアニキは、うまい。
いいねぇ。
これだよ。

団体向けの1時間のショーのあと、カーテンでステージ空間をシャットアウトして
いつもの小空間。
今日は、歌手に近いスペースにしてくれた。
ちょっと出世したかも。
滞在3時間、若いボーイが「まだワインが残っている」と言ったが、
「アテ ア プロシーマ」と、ガイドブックに書いてある通りに言って店を出た。

11時半。
ここバイロ・アルト地区は、これから賑やかになる。
けして美しい町ではないが、
だから、ファドが似合う。

ちゃ太郎の リスボン日記  3 2009.3.24

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3月24日 ひる

「ヴィヴァ・ヴィアージェン(やったぜ 旅人)」を買ったよ。
リスボン市内のバス、地下鉄、市電、ケーブルカーが乗り放題のパス。
5日間で2500円也。もうタクシーには乗らないぞ。
早速ファド博物館に。
アレーーーー変わったね~~。
前は、ファドの女王アマリア・ロドリゲスをメインに古き良き時代を懐かしむ・・・
ってな感じの展示が中心で、一度見ればいいかな?的なものだったのに
何ということでしょう。
全館グレードアップ。
最近のファドクラブの映像や、若手の歌手の紹介、
そして変な形のイヤホンガイドで聴ける、聴ける。
数百人の新旧の歌手の歌声や、映像、ソファーに座っての視聴。
生き生きとした今のファドを体感できるようになっている。
リスボンは、ついにアマリア・ロドリゲスの死後10年、彼女の呪縛から解放されたんだ。
「1時間もいれば充分」から「4時間は居たい!!」に大変身。
アマリア抜きでファドを語るなんて不可能な、日本のファドファンも見においでー。
狭い坂道をうねって走る、観光客で満杯の市電28番よりも、
川沿いの通りを突っ走る、近代的な市電15番の方がいいぞー。
運転手の女性の、風になびく金髪がチョーかっこいい。
日本みたいなダサい帽子なんか、かぶらない。
名所のジェロニモス修道院や、発見のモニュメントなどは無視して、
終点アルジェスの手前で降りる。
老若男女のオブジェに挨拶して、終点のパステラリア(田舎のスターバックス)に。
コーヒーと水と甘いお菓子を頼む。
表ではNHKの「世界街歩き」そのままに、青空将棋やトランプに盛り上がるオジさんたち。
夫や嫁や友人の悪口で盛り上がるオバさんたち。
(言葉はわからないが、しゃべりかたで、あれはきっと悪口だと確信する)
男はあまり働かないと聞いているが、確かにブラブラしているオジさんや若者たちは多い。
オバさんたちのグチも、わかる。

市内に戻るが、リスボンは街全体が坂道なので
地図はアテになりません。
うっかり道路に面した3階から病院に入ってしまい、
1階にたどり着くまで、院長先生のご回診みたいに病院内をウロウロしてしまった。
けっこうアセッた。