3月25日 よる
客引きの「ダニー・デビート」が「今日は女性が4人出るよ」と大人の会話風にささやいた。
ここは『ルーゾ』の前。
何の事はない。
団体(多分ドイツ人)用に、ステージスペースをオープンにしての大広間パターン。
4人の女性とは歌手ではなく、フォークダンスの踊り子だった。
4年前他の店でかみさんと見た、あのフォークダンスをまた見ることができるとは。
あれあれ、女4人男4人の踊り手が、皆、若くてスリムだ。
ポルトガル人のあの田舎っぽい体型(ポニョ)は、いずこへ?
4年前は何人かいたよ。
歌手のヨラちゃんは、マッチョポニョで心強い。
フィリップおじさんは、客いじり(高級店らしくないけど、団体客だもんね)。
会場が広くなった分、あのおねえさんにはお気の毒。
更に声が届かず、客がしゃべりだす。
もう一人のスリムな女性も、身をよじりながらの熱唱だけど、軽いKY。
客が合の手を入れる「カントファド」も、リズムをくずす為、合いの手が入れずらい。
弾き語りの若いアニキは、うまい。
いいねぇ。
これだよ。
団体向けの1時間のショーのあと、カーテンでステージ空間をシャットアウトして
いつもの小空間。
今日は、歌手に近いスペースにしてくれた。
ちょっと出世したかも。
滞在3時間、若いボーイが「まだワインが残っている」と言ったが、
「アテ ア プロシーマ」と、ガイドブックに書いてある通りに言って店を出た。
11時半。
ここバイロ・アルト地区は、これから賑やかになる。
けして美しい町ではないが、
だから、ファドが似合う。